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株式投資の基本戦略(前編):銘柄選びとポートフォリオ運用の秘訣
Column

皆様こんにちは。 株式会社 Japan Asset Managementです!
皆様は、「株式投資」についてどんなイメージを持つでしょうか? 「株式投資」と言えば、一攫千金のチャンスが飛び込んできて、短期間で株価が2倍、3倍になるような銘柄を探して投資するといったイメージを抱く方も多いのではないでしょうか? しかし、真剣に株式で運用し、特にポートフォリオを組んで運用する場合は、投資戦略や投資方針の決定、そして一連のプロセスを経て銘柄を選び、長期的な視点でポートフォリオを構築していきます。
今回と次回のブログでは、"株式投資における銘柄選択"の重要性とその方法について、わかりやすく解説いたします!

[目次]
・ポートフォリオ運用の6つのプロセス
・銘柄の選び方と調査方法
・まとめ


ポートフォリオ運用のプロセス

ポートフォリオを組んで株式投資を進めていく際、大きく6つのプロセスに分けられます。 それは、「投資哲学&運用ガイドラインの決定」、「投資ユニバースの設定」、 「スクリーニング」、「企業調査」、「ポートフォリオ構築」、「メンテナンス」です。 特定の株式に投資するための銘柄選択は、これらのプロセスの一部にすぎません。


投資哲学と運用ガイドライン:リスクとリターンのバランス
まず、投資哲学と運用ガイドラインの決定が重要です。これはリスクとリターンをどの程度まで取りたいのかを考慮するプロセスです。急上昇する銘柄を選び、リスクを冒して利益を出したいのか。それとも、株価が横ばいでも安定した配当を求めるのか。これは投資に対する個々の価値観や考え方に大きく依存します。

投資ユニバースの設定:対象となる銘柄群
次に、「銘柄選択」の一環として、どの投資企業群(投資ユニバース)を対象とするかを設定します。日本株ならTOPIX(東証株価指数)、米国株ならNASDAQ(全米証券業協会が運営する株式市場)などが考えられます。

スクリーニング:効率的な投資対象の選定
次のステップは、「ポートフォリオ運用」の一部としてスクリーニングを行うことです。これは、設定した投資ユニバースから効率よく投資対象となる銘柄を絞り込むプロセスです。PER(株価収益率)が20倍以下の銘柄のみを選び出すという手法が一例です。

企業調査:個別銘柄の深掘り
スクリーニングにより選定された銘柄から、最終的に数十~百程度の銘柄に絞り込み、それぞれの企業調査を始めます。

ポートフォリオ構築:投資の組み合わせ
企業調査をもとにした銘柄選択後は、それらをどのような配分で組み合わせるか、つまりポートフォリオを構築します。これは、どの銘柄に何の割合で投資するかを決定する重要なステップです。

ポートフォリオメンテナンス:持続的な市場動向の観察
株式の購入後も、その企業の動向を持続的にウォッチし、適宜売却や追加購入といった決定をしていきます。投資は一回限りの行為ではなく、絶えず市場を監視し、調整を行う継続的なプロセスであることを理解することが重要です。

この一連のプロセスを見ていただくと、「株式投資」における「ポートフォリオ運用」は、個別銘柄の分析が重要な要素ではありますが、それ以外にも多くの過程を経る必要があることがおわかりいただけたかと思います。「銘柄選択」だけにとらわれすぎず、全体のプロセスを理解しながら賢く投資を行うことが重要です。 WRAPという投資一任サービスにより、相場に合わせて安定的に複利運用をしていくというご提案に至りました。お客様には、非常にご納得頂いてご運用を始めて頂くことができました。

銘柄の選び方、調べ方

6つのプロセスのうち前半の「投資哲学&運用ガイドラインの決定」、「投資ユニバースの設定」、 「スクリーニング」においては、自分がどんな種類の株式に投資をしたいのかを考える必要があります。
当然ながら、株式銘柄は一つ一つが異なるビジネスモデルを持ち、それぞれリターンやリスクも異なります。この点を踏まえて、次のように株式を分類することができます。

「バリュー株」、「グロース株」という言葉は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?バリュー株とは、企業の基礎的な価値に対して株価が割安と見られる銘柄であり、一般的にリスクが低く、予想リターンもそれほど高くないとされます。一方、グロース株は企業の収益が高速に成長していると期待され、高リスク・高リターンの特性を持つことが多いです。さらに、企業の規模や配当性向に基づいた分類法も存在し、大型から中小型株、高配当株、低ボラティリティ銘柄など、投資選択肢は多岐にわたります。
選ぶ銘柄は、個々の投資戦略や哲学、設定した投資ユニバースによって大きく変わります。したがって、個々の銘柄を選択する前に、自身の投資スタイルを理解し、投資ユニバースに存在する株式のタイプを調査することが重要です。


まとめ

今回は、株式投資におけるポートフォリオ運用のプロセスと銘柄の選択・調査方法について説明しました。株式投資では、"どの銘柄を投資先とするか"に注目することが多いですが、ここで説明したプロセスによって銘柄を選定していくステップが、実は重要なのです。次回も引き続き、株式投資における銘柄選択の重要性とその方法について、詳細に解説します。

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